開園以来、広く東北一円の人々から親しまれている仙台市太白区の遊園地「八木山ベニーランド(1968年開園)」エントランス部分の新築工事。2011年の大地震により旧チケット売場が被害を受けた。地下鉄東西線の開通によせた八木山まちづくり研究会で、東北工業大学・福屋研が敷地前面広場の活用相談を受けた流れで、新施設の内容や建設地の検討といった基礎調査を学生が行った。
敷地はすり鉢状の谷部地形に展開する。園内へは、八木山の按部、谷の開始部分からアプローチする。園自体はそこからさらに10mも下がる。旧チケット売場は奥まった位置にあり、唯一アプローチ部(=傾斜した大きな三角形の広場)にはみ出す「スカイジェット」の高架軌道が事実上のエントランスゲートだった。また、広場中央には給水塔とポンプ小屋が座していた。さらにこの広場は近隣の人々の通過動線と化し、原付スクーターや自転車の横断を許していた。
新エントランスの設計では、奥まっていたチケット売場を「スカイジェット」の前面に移し、併せて10m下のお土産品店舗を併設。両者でゲートを構成しつつ、このゲートそのものを広場の延長空間として園内を一望する視点を与えた。これにより、通過動線と化していた前面広場に地域の人々が佇むことのできる場所を生み、かつ、既設ポンプ小屋を鞘堂的に覆い隠しながら、複雑な地形とロケーションに新たな視点とレイヤーを重ねた。
工事名 :八木山ベニーランドエントランス新築工事
所在地 :宮城県仙台市太白区長町越路19-1
発注者 :株式会社エイトリー(代表取締役 八木充幸)
設計監理:株式会社AL建築設計事務所(小島善文・福屋粧子・堀井義博)
構造設計:小西泰孝建築構造設計
施工 :株式会社阿部和工務店
写真撮影:稲継泰介
構造 :鉄骨造1階建て
用途 :物販店舗
延床面積:183.25㎡
敷地面積:77,346㎡
最高高さ:4.6m
天井高さ:4.0m
基本調査:東北工業大学工学部建築学科福屋研究室
調査期間:2014年6月〜2015年4月
設計期間:2015年5月〜2016年8月
施工期間:2016年11月〜2017年3月
地域地区:第2種住居地域 第3種高度地区 法22条区域
風致地区 都市計画施設(計画道路)区域
掲載 :仙台経済界5~6月号
月刊近代建築2018年1月号
SENDAI MIYAGI The Architecture Map
GA Japan 176
八木山ベニーランド
BENYLAND 50th
商業施設 [八木山ゲートテラス] | 受賞対象一覧 | Good Design Award写真撮影:稲継泰介
敷地はすり鉢状の谷部地形に展開する。園内へは、八木山の按部、谷の開始部分からアプローチする。園自体はそこからさらに10mも下がる。旧チケット売場は奥まった位置にあり、唯一アプローチ部(=傾斜した大きな三角形の広場)にはみ出す「スカイジェット」の高架軌道が事実上のエントランスゲートだった。また、広場中央には給水塔とポンプ小屋が座していた。さらにこの広場は近隣の人々の通過動線と化し、原付スクーターや自転車の横断を許していた。
新エントランスの設計では、奥まっていたチケット売場を「スカイジェット」の前面に移し、併せて10m下のお土産品店舗を併設。両者でゲートを構成しつつ、このゲートそのものを広場の延長空間として園内を一望する視点を与えた。これにより、通過動線と化していた前面広場に地域の人々が佇むことのできる場所を生み、かつ、既設ポンプ小屋を鞘堂的に覆い隠しながら、複雑な地形とロケーションに新たな視点とレイヤーを重ねた。
工事名 :八木山ベニーランドエントランス新築工事
所在地 :宮城県仙台市太白区長町越路19-1
発注者 :株式会社エイトリー(代表取締役 八木充幸)
設計監理:株式会社AL建築設計事務所(小島善文・福屋粧子・堀井義博)
構造設計:小西泰孝建築構造設計
施工 :株式会社阿部和工務店
写真撮影:稲継泰介
構造 :鉄骨造1階建て
用途 :物販店舗
延床面積:183.25㎡
敷地面積:77,346㎡
最高高さ:4.6m
天井高さ:4.0m
基本調査:東北工業大学工学部建築学科福屋研究室
調査期間:2014年6月〜2015年4月
設計期間:2015年5月〜2016年8月
施工期間:2016年11月〜2017年3月
地域地区:第2種住居地域 第3種高度地区 法22条区域
風致地区 都市計画施設(計画道路)区域
掲載 :仙台経済界5~6月号
月刊近代建築2018年1月号
SENDAI MIYAGI The Architecture Map
GA Japan 176
八木山ベニーランド
BENYLAND 50th
商業施設 [八木山ゲートテラス] | 受賞対象一覧 | Good Design Award